中古車の年式

基本的に言って、中古車では年式の低い車ほど安くなります。例を挙げると、2012年式よりも2009年式の方が安くなります。では、高年式中古車と低年式中古車とでは一体どこが違うのでしょうか。お得な中古車情報を手に入れたい場合はどうすればよいでしょうか。あなたが中古車を購入しようと思った場合、何を重視しますか。ある人は走行距離を最重要とし、またある人はキズや汚れがどれだけあるのかを重視し、さらに別の人は年式を気にします。ここでは、年式で中古車を選ぶ場合に注意したい点を考えてみたいと思います。年式と一口に言っても、いろいろな注意点があります。その中で特に気を付けないといけないのが、マイナーチェンジ時期に気を付けるという点です。マイナーチェンジとは何でしょうか。
マイナーチェンジとは、モデルチェンジとも呼ばれています。この言葉は工業製品全体に使われる用語で、製品の設計を変更あるいは改良して、以前の製品とは違う製品として世に送り出す事です。自動車におけるマイナーチェンジ(モデルチェンジ)は、車種名が同じまま新型に移行する事を差します。例を挙げてみますと、2005年登場モデルのホンダステップワゴンは2007年11月のマイナーチェンジで燃費性能が良くなり、またエコカー減税の対象車種となりました。さらに、2007年登場モデルのマツダデミオは2011年のマイナーチェンジで、新型エンジンとアイドリングストップ機構を搭載しました。それにより30km/Lの低燃費を実現しました。一方で、マイナーチェンジによってすべての車が変わるのかというと、実はそうではありません。例えば2002年登場モデルのトヨタアルファードの2.4L車も2005年4月にマイナーチェンジが行われました。それにより内外装が多少変わりましたが、基本的な性能はそのまま引き継がれました。
さらに、内外装が多少変わった、燃費が多少良くなった等のマイナーチェンジ、つまり基本的性能はほとんど変わらず、細かい部分が少し変わった程度のマイナーチェンジはよくあります。ですので、中古車を購入しようと考えている場合は、いつのマイナーチェンジで何がどう変わったのかを調べる事が大切になってきます。広告やカタログ等でマイナーチェンジ後の車種を強調しているものであれば、少し注意が必要です。そのマイナーチェンジによって何がどのように変わったのか、強調するほどの変更なのか、さらに言うと、自分にとって重要視するほどの変更なのかをよく調べたほうが良いでしょう。変更前後の車種でどれだけの価格差があるのかも調べて、場合によればマイナーチェンジ前の車種でも問題ないと判断する事もあると思います。大切なのは、自分でよく調べて、自分の納得のいく中古車を選ぶ事です。